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燃エルゴミ

全部燃えて灰になってしまえ

パチンコ(パチスロ)を打つ客が求めているのは「店員の笑顔」でなく「出玉」だ


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(※この記事は2016年12月7日に更新しました)

みなさんこんにちは。
元パチンコ店員のYoshikiです。

◆目次◆

笑顔で挨拶!

「お客様には"笑顔で挨拶"しろよ!」

このセリフは、いまやどのパチンコ店でも言われます。
まあ一応接客業だし、無愛想よりはマシかな?とは思います。

しかし、最近のパチンコ店は

「玉を出さない(お客に還元しない)のを、"笑顔で挨拶"でごまかしている」

と思うわけです。
これは、僕が店員として働いていた頃から思っていました。

店は常にお客の利益を抜くような調整にしているにも関わらず、お客には笑顔で接しろと。それによって、負けているお客のイライラを"やわらげろ"と。

はっきり言って、

そんなんでやわらぐわけねーだろ!

という話なんですけどね…。
そんなの、少しパチンコを打つ人なら誰だって分かること。

パチンコ店と新卒採用

しかし、最近はパチンコ店を運営する会社では「新卒採用」をするのが一般的になってきました。30年前のパチンコ業界では、考えられないことです。

そこで新卒入社する学生を集めるために、業界全体が

「パチンコは"ギャンブル"じゃなくて"アミューズメント"ですよ!」

と、クリーンさをアピールするようになりました。

今もなお、世間体が低いパチンコ業界。
そうでも言わないと、学生が集まらなかったという側面がありました。

完全に「アミューズメント?何言ってんの?」という感じですが、僕もそれに惹かれて入社してしまった人間のひとり。
業界のことをよく知らなかったがために…!(笑)

そうやって集まった学生の中には、パチンコのことを全く知らない人も数多く入社してきました。僕が勤めていた会社の店長陣にも、「パチンコを全く打たない」という店長は少なくありませんでした。

お客が求めているもの

どんどん、パチンコ業界をクリーンなものにしていこうとする業界の人々。
それはそれでいいと思いますが、重要なのは

「打ちに来るお客さんが、何を求めているか?」

ではないでしょうか。それは、

店員の笑顔ではありません。
美男美女の店員ではありません。
店の清潔さではありません。
店内の豪華さではありません。
景品コーナーの充実さではありません。

どれも「あるに越したことはない要素」ですが、それが最重要ではありません。

お客が求めているものはただ一つ。
「出玉」です。すなわち「勝って帰ること」です。

しかし最近は、店員は爽やかな笑顔をしているけど、お客が渋い顔をしているホールが多くなっています。店員はヘラヘラしているけれど、お客はみんなイライラした顔をしている。

増えるのは玉ではなく、タバコだけ…。
そんな状態のお店が、多くあります。

マルハンの功罪

元々、業界で「笑顔で接客する店員」を最初に作ったのは、現在業界最大手となっているマルハンだと言われています。

十六歳漂流難民から始まった2兆円企業

十六歳漂流難民から始まった2兆円企業

 

この本は、マルハン創業者の自伝です。
僕も買って読みましたが、この本には

パチンコ業界は、サービス産業としてなっていない。
お客様をお客様とも思ってない。

文句あったら、言ってみいという姿勢でホールに従業員が立っている。
かえってお客様に威圧感さえ与えている。

(本書218ページより引用)

という一文があります。

このパチンコ業界が古くから持つ「接客をしない接客業」を変えるために、マルハンはどこよりも早く接客に力を入れ出しました。 

マルハンのこの姿勢そのものは、とても素晴らしいことだと思います。

業界を健全化させるためには、パンチパーマのおっさんがタバコを吸いながらドル箱(パチンコ玉を入れる箱)をお客に渡すなんてのは言語道断。

しかし、その時代は今とは異なります。
パチンコ業界の市場規模は上がり続けていて、ほとんどのお店が儲かっていた時代。

それこそ、黙っていてもお客はどんどん来ていたでしょう。
今はそうは行きません。

世の中はずっと不景気だし、丁寧な接客なんてどのパチンコ店でもしています。
丁寧な接客をすること自体が、コモディティ化しているのです。

接客に力を入れる一方で、出玉に力を入れる店は減っていると感じます。
かつて僕が住んでいた地域のパチンコ店は、どのお店も

「一箱しか出ていないのに、何箱も出ているように見せる」

ことに、心血を注いでいました。
もちろん、僕が勤務していた店も…。

空のドル箱や箱に刺すPOPなどをうまく使えば、一箱しかないものを二箱にでも三箱にでも見せれてしまうんですよね。

僕は「アホかよ…まるで詐欺じゃん」と思っていたので、空箱を使うやり方(ちなみにこのやり方は、業界用語で"演出"と呼ばれています)はしませんでした。

しかし、店長は少しでも多く出ているように見せたがる。
演出について、僕はよく店長と衝突していました…(笑)

マルハンが接客に力を入れたことは、業界にとって良かったこと。
しかし、それを重視しすぎるあまり、一番大事な部分が見えなくなったお店が増えたのではないでしょうか。

笑顔よりも玉を出せ

現在、僕はまったくパチンコ(パチスロ)をしなくなりました。
お金がないというのが一番の理由ですが、興味もほとんどありません。

しかし、打つからには勝ちたい。そういうお客の心はわかります。
なぜなら、パチンコ依存症だった経験があるので…(笑)

※パチンコ依存症に関しては、これらの記事をどうぞ。

なので、パチンコを打たない店長たちよりも「顧客目線」で考えられると思っています。そんな僕から言わせてもらうと、

「店員のヘラヘラした笑顔なんていらないから、千円でいいから還元しなさい。お客が求めているのは、店員の笑顔じゃなくて出玉だ!」

と言いたい気分ですね。

千円でも勝てれば、お客がブチ切れて台を破壊するなんてアホみたいな事件が起きる確率は、グッと下がると思いますよ。

夏にもこういう事件が起こりましたが。

今はパチンコ、パチスロを打つユーザーというのはどんどん減り、市場規模もピークの30兆円から18兆円に減少しています。

あまりお客から搾取を続けていると、いつしか業界そのものが危うい状態になってしまうのではないでしょうか。元店員として、やや不安に思います。

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