※新潟県にある、ギルドハウス十日町へ生活していた時の話です。
ギルドハウスには今まで数多くの海外バックパッカーが滞在に訪れてきました。先日も、オーストラリアから来日し、国内を旅している男性(Nさん)が来ました。
ハウスでは夕食を全員で食べるのですが、その時にNさんはこのようなものを差し出してきました。
私は菜食主義者(ヴィーガン)です
肉・魚・卵・牛乳・蜂蜜等と、それらを少しでも含む物を食べません。
どうぞ私(たち)の要望に沿った料理をつくってください。
ご協力を心より感謝します。ありがとうございます。食材についての詳細は裏面をご覧ください。
そして裏面には、
このように、食べないもの・食べるもの・確認の必要なものがずらーっと書かれていました。ちなみに、これは札幌を旅していた時に知り合った日本人に作ってもらったカードだそうです。
僕はベジタリアンはそれとなく知っていたのですが、ヴィーガンについては全く知りませんでした。もちろん、それを実践している人に出会ったのも初めてでした。
ウィキペディアにも書いてあるとおり、ヴィーガンというのは「動物製品の使用を行わない生活様式」を実践している人のことを指すそうです。
実際、Nさんも写真のカードに「食べるもの」として書かれている食材以外は絶対に食べませんでしたし、逐一「この料理には動物は含まれていないか?」というのを気にしていました。料理も、Nさん用メニューを別で作っていました。
話を聞くと、Nさんは10年前からベジタリアンになり、6年前からヴィーガンになったとのこと。「なぜヴィーガンをしているのか?」を聞いてみると「動物にも命があるから」ということ。10年間菜食主義を貫いている影響で、乳製品を摂取するとお腹を壊す体質になってしまった、と言っていました。
健康上の理由からなの?とか、宗教上の理由からなの?などについては、なんかデリケートな質問になりそうだったので聞きませんでしたが、今まで実際に菜食主義者の方に会った事がなかったので、とても貴重な体験となりました。
ただ極論を言わせてもらうと、動物由来のものが「動物の命を奪っているから」といって食べないのであれば、野菜などに関しても「植物の命が~」とか「虫のエキスが~」とか「付着している微生物の命が~」とかなりそうなものだけどなぁ…。
と思ったんですが、やはりそれは屁理屈ですかね?
何かもめるとイヤだったので、その辺は聞きませんでしたけど。
ちなみに、僕が「もし知らずに動物由来のものを食べてしまった場合はどうするんですか?」と聞いたところ、Nさんは
「そうならないように細心の注意を払っているが、もし口にしてしまったとしても…まぁ、それで世界が終わるわけではないからね」
との事でした。
意外とざっくばらんな部分もあるんですね、完全菜食主義者って。

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