生活保護受給者の楽しみは、正直パチンコと酒ぐらいしかない


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生活保護を受けるようになるということは、肉体的/精神的/家庭的な都合で自力で収入を得ることができなくなるということだ。いくら資本主義や実力主義の社会だとはいえ、そういう人を死なすわけにもいかないので、政府は「健康で文化的な最低限度の生活」が送れる程度のお金をセーフティーネットとして支給している。

僕も作年の4月から生活保護を受けている。そういった身分でこういう事を書くと怒られるかもしれないが、生活保護に身を委ねる毎日というのは、正直に言って「ヒマ」な時間帯が多い。

僕らのように比較的若くてコンピュータに明るい人は、こうしてブログを書いたり、スマホを使ってネットサーフィンをしたり、YouTubeを観てヒマを潰すことも可能だろう。しかし、生活保護受給者の多くは働くことができない高齢の老人だったり、何らかの障害を持つ方だったりする場合も多い。 

ホームレス障害者: 彼らを路上に追いやるもの

ホームレス障害者: 彼らを路上に追いやるもの

 

この本にも書いてあるように、路上生活者の少なくとも3割は知的障害を持っているというデータもある。僕はこういう生活になってから支援団体の活動に興味を持つようになり、セミナーやトークイベントなどに参加したことがある。そこでもやはり、路上生活者と知的障害の関連性について言及されることが多かった。

そういう人たちは、上手くヒマを潰せない。しかし1日24時間は誰にとっても一律であるし、ずっと眠り続けることも通常はできない。なので、なんとかしてそのヒマを潰そうとする。そうなると走ってしまうのが、手軽に気分を高揚させられることだ。具体的に言えば「飲む・打つ・買う」という行動に集約される。

実際、東京の山谷や横浜の寿町などのいわゆる「ドヤ街」と呼ばれる場所に行ったことがあるが、そこで見た光景は、真昼間から路上に座って酒を飲む人。ドヤ街に必ず1軒はある違法賭博場でギャンブルに興じる人々の姿などなど。ちなみに寿町のすぐそばには競艇場があり、そこにもたくさんの人で賑わっていた。

また、僕は僕を助けてくれた支援団体「つくろい東京ファンド」が運営している「カフェ 潮の路」にもよく通っている。そこにも同じように生活保護を受けているお爺さんたちが来ていて、いつも仲良くさせていただいている。

そういう方々と話をしても、やはり出てくるのはギャンブルや酒の話であることが多い。風俗は単価が高いのでさすがに行く人は少なそうだが。年老いた今では、ギャンブルなどはしなくなったと言う人でも、若い頃は毎日のように興じていたという人も多い。さすがに覚せい剤などのドラッグの話は出てこないが……。

よく世間で生活保護バッシングが起こる際に「保護費でパチンコを打つな!」という話が出てくる。その意見には、個人的には賛成だ。やはり税金で賄われている保護費なのだから、それでギャンブルをするのは良いか悪いかで言えば後者になるだろう。

しかし、実際にこういう生活に足を踏み入れて思うのは、そもそも生活保護受給者の多くは、前述の通り「働けない」人々だ。そういった人というのは上手にヒマを潰せないことが多い。なので手軽なヒマ潰し+気分もハイになれる酒やパチンコに走ってしまうのだろう。そう考えると、パチンコぐらいは許容してもいいのではないかと思う。

なんだかんだ言っても、受給者はお金を持っていない。まあ「健康で文化的な最低限度の生活」に必要な金額であるから、贅沢ができるほど貰えないのは当然だが。

ちなみに僕のような単身者が東京都で生活保護を受ける場合、家賃を含めても13万円程度である。そして東京都の住宅扶助の上限額は53700円であり、だいたいこのぐらいの金額から、色々含めて6万円ぐらいは家賃で消える物件が多いだろう。

ちなみに現在住んでいる僕のマンションの家賃は、管理費も入れて5.5万円(家賃5.37万円+管理費1300円)である。不動産会社も扶助の上限額を知っているので、生活保護用の物件を用意し、その物件の家賃はほぼ全てが53700円に設定されている。

13万円から仮に5.5万円を引かれると、残りは7.5万円。これが生活扶助と呼ばれる生活費分だ。これで1ヶ月間やりくりをしなくてはならないとなると、仮にパチンコに行ったとしても、レートの高い4円パチンコを打つ人はまずいない。大体が1円パチンコやそれよりもレートが低い0.5円パチンコなどを打っている。それかゲームセンターか。

1玉1円ぐらいのレートになれば、まあ遊びの範疇だろうし、いいんじゃないの?と思うのが僕の考えだが……きっと生活保護を受けていない、日々仕事をしていている人々からは反発をくらうだろう。まあ、保護費でパチンコ打つなという意見それ自体はひたすら正しい意見だと思うのは繰り返しておきたい。

ただ、冒頭に書いた肉体的/精神的/家庭的な都合が原因で、やむなく生活保護を受けている人もいる。そういう人々がヒマを潰す方法としては、今のところパチンコが最も身近かつ手軽なの娯楽であることも事実であり、そのぐらいは許容してもいいのでは?とは思っているが……。

仮にそのせいで保護費を食い潰してしまったとしても、例えば僕が保護を受けている区では同じ月に保護費を二度出すことは滅多なことがない限りしないと明言しているし、酒やギャンブルに散財しすぎてしまう人に対しては、保護費を複数回に分けて支給する措置を取ることもあるという。

覚せい剤や大麻といった違法薬物などに手を出したりするのはもちろんアウトだが、法律に違反しないパチンコぐらいなら、大目に見てあげてほしいと思う。僕らのようなまだ若い人間はまだしも、高齢者の方々にはそれしか楽しみがない人も多いのだから。

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