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生活保護の申請時、こう言われたらこう切り返せ!


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みなさんこんにちは。

都内某所にて生活保護を受けながら社会復帰を模索しているYoshikiです。

僕は現在、都内23区内のとある安マンションに住んでいます。しかし、ここに入居する前は「個室シェルター」と呼ばれる、支援団体が運営する部屋にいたこともありました。

ちなみに、そのシェルターに入る前には横浜市内にて住み込みで働いていましたが、退職と同時に家がなくなり、そのまま東京の新宿区へ移動してネットカフェ難民として生きてきた時期もありました。

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↑ネットカフェ難民だった頃のことを思い出しながら書いた記事です。

路上からできる生活保護申請ガイド〈2012年度版〉

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そんな今回の記事はというと、個室シェルターに入居していた頃に読んだ「路上からできる生活保護申請ガイド」という本に書かれていた内容をシェアさせていただいたものになります。

現在、巷に出回っている生活保護についての知識や情報というものは、そのほとんどがインターネットを中心に生まれた多くの「誤解」が定着し、いつしか常識となってしまっているというのが現状です。

そして、そもそもなぜ誤解が生まれるのか? という部分ですが、これは誤解を生んでいる人々が単純に「正しい知識を知らないから」にほかなりません。

そんな知識が乏しいネットの人々に対して、正しい知識を提供してくれるこのガイドブックは本当に良書だと思っています。これを読めば、生活保護に関する誤った知識や誤解をほぼ払拭してくれることは間違いないでしょう。

現在のネット上では、たくさんの偏見やスティグマによって生活保護制度は叩かれていますが、そういった誤った情報に毒されている人ほど、この本を読んで意識を変えていただければと思っております。

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◆目次◆

生活保護の申請と正しい知識

さて、生活保護を申請する際には、最寄りの役所かもしくは現在自分が居住している自治体の福祉事務所へ行く必要があります。

そこに行くことよって初めて申請が可能になるわけですが、窓口で対応する役所の職員が必ずしも正しいことを言ってくるとは限らないのが、生活保護制度の怖いところでもあります。

別の記事にも書いたことがありますが、かつて20年ほど前までは「水際作戦」と呼ばれる違法なやり方

(例:申請者へ理由をつけて「あなたは申請できない」と言い、追い返す行為)

をして申請者を追い返すケースが多発していました。

そしてそれは現在は減少したものの、未だにゼロにはなっていないのが現状です。繰り返しますが、水際作戦のように申請者を申請させずに窓口で追い返すというのは、明確に「法律違反」なのです。

実は、役所の人間も自身がしている行いがを「違法なことをしている」と自覚しているとは限りません。

生活保護受給者を管理する職員のことを「ケースワーカー(以下、略してCW)」と呼びますが、このCWは数年単位で交代する場合が多いですし、経験ゼロの新人をいきなりCWとして働かせる役所もありますし。

また、前任のCWから「昔からこういった運用方法だから」という風に引き継がれたやり方を鵜呑みにしてしまい、そのまま引き継ぎがれたままに動いているCWも多く、自分の判断(=前任の判断)は正しいと思い込みながらも無意識のうちに違法行為をしている場合もよくあるようです。

そういった役所の人間に対抗していくためには、保護の申請者や同行者が自ら「正しい知識や行動」を身につけ、申請に赴くのが最も大事と言えるでしょう。

そして、ここで言う正しい知識というのは

  1. 生活保護を申請する事は「国民の権利」として保障されていること
  2. 役所や福祉事務所の対応が必ずしも「正しいとは限らない」こと

最低限、この2つであることを覚えておいてほしいと思います。

特に1番に関して極端なことを言ってしまえば、イチロー選手でもソフトバンクの孫社長でもユニクロの柳井社長だとしても、生活保護を「申請する権利」は保障されています。それが承認されるか否決されるかは別問題としても、とにかく申請権は国民固有の権利として守られているのです。

にも関わらず、申請すらさせず、申請権がある事すら伝えず、申請者を追い返す。そういった「水際作戦」というのは、誰が何と言おうとも「違法」なやり方であります。

ここで抗議できる申請者がいればまだ良いのかもしれませんが、申請者の大半は疲弊しきった状態で窓口に来ることが多いです。

なぜなら、申請者の多くは借金を重ねて家を追い出された末に路上生活に陥ったりというような「転落」をし続け、本当ににっちもさっちもいかなくなった状態でやっと生活保護を視野に入れる人ばかりだから。実際、僕も無一文で路上生活を覚悟した状態で支援団体に繋がりました。

なぜここまで追い詰められるのかといいますと、現在の日本の生活保護制度は

「所持金も人間関係も何もかもがスッカラカンになり、生きるか死ぬかの瀬戸際になって初めて申請する権利が与えられる」

というような、何とも人間というものを何だと思っているのかと憤るような方法で運用されているのです。実際に、自民党の片山さつき議員は

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こういったふざけた発言をしていますし。本当にね、コイツだけは許しませんよ僕は。

こうした運用の中で、疲弊しきった申請者というのはやはり「職員の言う事だから正しいのだろう」と盲目的に従うでしょうし、仮に違うと思っても反論するだけの知識や気力がなかったり、逆らう事によって申請させてもらえなかったらどうしよう。というように萎縮してしまいます。

そしてその結果、不当な役所からの圧力を真に受けてしまい、受けられるはずだった生活保護も受けられず、最悪のケースとして餓死に至ってしまったという事件もこれまで数多くありました。有名なのは北九州市札幌市での事件ですね。

なので、正しい知識としては少なくとも上に書いた2項目だけでも心に留めておいてほしいと思います。窓口の職員にどんな事を言われても、動じることなく生活保護の申請が適切に行われてほしい。というのが僕の願いですね。

というわけで、ここからは「窓口の職員にこう言われたらこう切り返そう!」という対応の一例を、冒頭に貼った「生活保護申請ガイド」の中からシェアさせていただきたいと思います。

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生活保護申請時、こう言われたらこう切り返せ!(職:職員、申:申請者)

職:今日は生活保護の「相談」に来たんですか?
申:いいえ、生活保護の「申請」に来ました。

職:若い人は申請できませんよ。
申:いいえ、「年齢は関係ない」はずです。保護の申請をします。

職:住所の無い人は申請できませんよ。
申:いいえ、住所が無くても「現在地の役所」で申請できるはずです。

職:働ける人は申請できませんよ。
申:働けても「収入が少ない」「仕事が見つからない」という理由で生活に困っているので、保護を申請します。

職:健康な人は申請できませんよ。
申:「健康でも現在生活に困っている」ので申請します。

職:あなたに申請書は渡せません。
申:それは「申請権の侵害」であり、法律違反になりますよ。

職:先にハローワークに行ってください
申:ハローワークには「後で」行きます。その前に保護を申請します

職:あなたは生活保護に該当しませんね。
申:それは「申請後の調査で判断」してください。

職:今日は忙しいので後日また来てくれませんか?
申:「今日申請しないと生活に困る」ので今日します。(または)それでは申請書を記入して置いていきます。

職:自立支援センターに入所してもらうことになりますよ?
申:そこに入ることを私は「希望しません」。アパートでの保護を希望します。

職:保護を申請してもすぐに審査は下りませんよ?
申:生活に困っているので「なるべく早く決定」してください。(困窮している場合は)決定まで所持金がないので「生活費の貸付け」をお願いします。

職:あなたが昨日寝泊まりした街の役所で申請してください。
申:「現在地最寄りの役所」で申請できるはずなので、ここで申請します

職:前に住んでいた市町村で申請してください。
申:現在は住所不定なので、「どこでも申請できる」はずです。

職:アパートにはすぐに入れませんよ、施設で様子を見てから決めます。
申:とりあえず「アパートの入居費用を申請」して待ちますので、それから判断してください。

職:家がない方の場合は、決定が降りるまで施設に入ってもらいます
申:(希望しない場合)施設は「希望しません」。簡易宿泊所やネットカフェなどで宿泊させてください。

……という感じで、今回は以上になります!

生活保護申請と様々な障害

会話の中で太字にしてあるところは「特に強調してほしい箇所」となっていますので、実際に上に挙げたような文言を言われたら、そこを強調して切り返してほしいです。

とはいえ、実際に申請に行く時は間違いなく緊張してしまうだろうと思いますし、ここに書かれているような返しも萎縮している時はなかなかやりづらいと思います。

役所や福祉事務所内という時点で、やはり自分たちはアウェイ(敵地)で職員たちの方が色々な面でホーム(自分の陣地)になるのは間違いないですし……。

さらに最近は、窓口に警察官のOBを雇ったりして、生活保護の窓口(僕がいる区は生活援護課)のカウンター横に立たせたりしていますね。

さすが元警察官という出で立ちで、はっきり言ってかなり威圧感があります(笑)。

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なので、ここに書いたような返しができれば何よりではありますが、無理そうならあくまで「心に留めておく」程度にしておき、職員から明らかに違法だろうと思える話(あなたはまだ若いので申請できませんよ等)を言われた時に使う。

ぐらいの気持ちでいるのが一番良いのではないかと思います。

かくいう、僕が実際に申請に行った時にもかなりの緊張をしてしまいました。幸いにも同行してくれた支援団体のスタッフがいてくれたから何とかなったものの、やはり1人だったら役所の水際作戦に屈し、申請ができずに戻ってきていたかもしれません。

生活保護と個室シェルター

ちなみに冒頭に書いた通り、僕は過去に個室シェルターに入っていました。アパートやマンションへの引っ越しもできたのですが、「3ヶ月ぐらいはシェルターでの生活の様子を見ます」と、担当のCWにはっきりと言われていました。

ここで上にも書いた、

職:アパートにはすぐに入れませんよ、施設で様子を見てから決めます。
申:とりあえず「アパートの入居費用を申請」して待ちますので、それから判断してください。

このやり取りが使えたシーンだったはずなのですが、結局僕はCWの言うとおりに3ヶ月半ほど個室シェルターで生活をし、その後役所の許可を貰い、作年の夏に現在のマンションへ引っ越しをしてきました。

なぜここで無理やりにでも引っ越し許可を取らなかったのか? と聞かれそうですが、理由は2つあります。

まず1つめは、やはり役所やCWの機嫌を損ねることに恐怖心を抱いていた(萎縮していた)ことですね。そしてもう1つは、その個室シェルターでの生活が結構快適だったこと……ですかね(笑)。

しかし、聞くところによると個室シェルターなどの施設が快適だというのは珍しいほうらしく、基本的にはタコ部屋のような劣悪な環境下(大部屋に2段ベッドを大量に置き、そこで大人数を泊まらせる等)に置かれることの方が多いようです。

なので僕はとても運が良かったわけですが、もしそういう劣悪なタコ部屋施設に入れられてしまっていたとしたら、勇気を振り絞って早めに引っ越し許可を出してもらうようCWに交渉していたと思います。

おわりに

もしも現在進行形で生活に困窮してしまっていたり、これから生活保護を申請したい、という人がいるのであれば、前述した

  • 生活保護の「申請権」は国民の権利として保障されていること
  • 役所や福祉事務所の対応が必ずしも正しいとは限らないこと 

この2点を心に留めておいた上で、役所への申請に赴いてほしいと思います。

恐らく、高確率で向こうは何とかあなたを引き止め、保護を申請させない方向へ説得してくる事が予測されます。小狡い自治体では、窓口の人間がわざと「今日は"相談"に来たのですか?」と言い、「決して"申請"の話をしているわけではありませんよ?」というような雰囲気を醸し出してきます。

ですが、恐れないでください。「保護の申請を断る」という行為自体が、そもそも生活保護法という法律に違反しているのですから。堂々と、自信を持って申請をしに行きましょう。

また、あらかじめ申請書に必要事項を書いて持っていき、相手が断ろうとする前に提出してしまうという方法もあります。生活保護の同行支援などをしている団体の中には、そうやって水際作戦を防ぐところもあります。

そもそも申請を受け付けないというのが違法だし、申請用紙を受け取らないのも違法です。何も遠慮することはありません。困窮している時に受けることができないセーフティーネットなどセーフティーネットとは言いませんし、存在している価値はありませんからねぇ。

あなたにもできる!本当に困った人のための生活保護申請マニュアル (DO BOOKS)

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