30代メンヘラ無職のブログ

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生活保護の申請時、こう言われたらこう切り返せ!


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自分は現在、都内のマンションに住んでいる。しかし、ここに入居する前は「個室シェルター」と呼ばれる支援団体が運営する部屋にいたこともあった。ちなみにシェルターに入る前には、住み込みをしていた家がなくなったことによって、ネットカフェ難民として生きていた時期もある。

路上からできる生活保護申請ガイド〈2012年度版〉

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今回の記事は、そんな個室シェルターに入居していた頃に読んだ「路上からできる生活保護申請ガイド」に書かれている内容をシェアしたものである。生活保護についての情報は、ネット上を中心に多くの誤解が生まれているのが現状だ。なぜ誤解が生まれるか?というと、単純に「知らない」からに他ならない。

そんな知識が乏しい人々に対して、正しい知識を提供してくれるこのガイドブックは本当に良書だと思う。これを読めば、生活保護に関する誤った知識や誤解をほぼ払拭してくれることは間違いないだろう。ネット上ではたくさんの偏見やスティグマによって叩かれている生活保護だが、そういった偏見に侵されている人ほど、これを読んで意識を変えてほしいと切に願う。

◆目次◆

①生活保護の申請と正しい知識

さて、生活保護を申請する際には、最寄りの役所かもしくは現在自分が居住している自治体の福祉事務所へ行く必要がある。そこに行くことよって初めて申請が可能になるわけだが、窓口で対応する職員が、必ずしも正しいことを言ってくるとは限らない。

別の記事にも書いたことがあるが、かつて20年ほど前までは、「水際作戦」と呼ばれる違法なやり方(申請できるのに難癖をつけてあなたは申請できないと言い、追い返す)で申請者を追い返すケースが多発していた。そしてそれは現在は減少したものの、未だにゼロにはなっていないのが現状である。

実は、役所の人間も自身がしている行動が「違法なことをしている」という自覚があるとは限らない。生活保護受給者を管理する人間のことを「ケースワーカー(以下、略してCW)」と呼ぶが、このCWは数年単位で交代する場合もあるし、経験ゼロの新人をいきなりCWとして働かせる役所もある。

また、前任のCWから「うちは長年こういうやり方でやってるから」という程度に引き継がれたやり方を鵜呑みにして働いているCWも多く、ゆえに自身の判断は正しいと思い込みながらも、水際作戦などの間違ったことをしている場合もよくあるのだ。

そういった役所の人間に対応していくためには、申請者や同行者が自ら「正しい知識や行動」を身につけ、申請に赴くのが最も大事と言えるだろう。そして、ここで言う正しい知識というのは、

  1. 生活保護の「申請権」は国民の権利として保障されていること
  2. 役所や福祉事務所の対応が必ずしも正しいとは限らないこと

最低限、この2つとなることを覚えておいてほしい。特に1番に関しては、極端なことを言ってしまえば、イチロー選手でもソフトバンクの孫社長でもユニクロの柳井社長だとしても、生活保護を「申請する権利」は保証されている。それが承認されるか否決されるかは別問題になるが、とにかく申請権は国民固有の権利として守られている。

にも関わらず、申請すらさせず、申請権がある事すら伝えずに申請者を追い返す「水際作戦」というのは、誰が何と言おうとも違法なやり方なのである。しかし、申請者の大半は疲弊しきった状態で窓口に来ることが多い。申請者の多くは、借金を重ねたり路上生活に陥ったりと転落をし続け、本当ににっちもさっちもいかなくなった状態でやっと生活保護を視野に入れる人ばかりである。僕もそんな状態で支援団体に繋がった。

そういう人たちというのは、やはり「職員の言っている事は正しい」と盲目的に従ってしまうだろうし、仮に違うと思っても反論するだけの元気がなかったり、逆らうことによって申請を却下されてしまったらどうしようと不安になり、萎縮してしまうだろう。

そしてその結果、不当な水際作戦を信じてしまい、受けられるはずだった保護を受けられず、最悪のケースとして餓死に至ってしまったという事件もこれまで数多くあった。なので、正しい知識として少なくとも上の2つだけでも、最低限心に留めておいてほしいと思う。窓口の職員にどんな事を言われても動じることなく、保護の申請が適正に行われてほしい。というのが僕の願いである。

というわけで、ここからは「窓口の職員にこう言われたらこう切り返そう!」という対応の一例を、冒頭に貼った「生活保護申請ガイド」の中からシェアさせていただく。

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②申請時、こう言われたらこう切り返そう(職:職員、申:申請者)

職:今日は生活保護の「相談」に来たんですか?
申:いいえ、生活保護の「申請」に来ました。

職:若い人は申請できませんよ。
申:いいえ、「年齢は関係ない」はずです。保護の申請をします。

職:住所の無い人は申請できませんよ。
申:いいえ、住所が無くても「現在地の役所」で申請できるはずです。

職:働ける人は申請できませんよ。
申:働けても「収入が少ない」「仕事が見つからない」という理由で生活に困っているので、保護を申請します。

職:健康な人は申請できませんよ。
申:「健康でも現在生活に困っている」ので申請します。

職:あなたに申請書は渡せません。
申:それは「申請権の侵害」であり、法律違反になりますよ。

職:先にハローワークに行ってください
申:ハローワークには「後で」行きます。その前に保護を申請します

職:あなたは生活保護に該当しませんね。
申:それは「申請後の調査で判断」してください。

職:今日は忙しいので後日また来てくれませんか?
申:「今日申請しないと生活に困る」ので今日します。(または)それでは申請書を記入して置いていきます。

職:自立支援センターに入所してもらうことになりますよ?
申:そこに入ることを私は「希望しません」。アパートでの保護を希望します。

職:保護を申請してもすぐに審査は下りませんよ?
申:生活に困っているので「なるべく早く決定」してください。(困窮している場合は)決定まで所持金がないので「生活費の貸付け」をお願いします。

職:あなたが昨日寝泊まりした街の役所で申請してください。
申:「現在地最寄りの役所」で申請できるはずなので、ここで申請します

職:前に住んでいた市町村で申請してください。
申:現在は住所不定なので、「どこでも申請できる」はずです。

職:アパートにはすぐに入れませんよ、施設で様子を見てから決めます。
申:とりあえず「アパートの入居費用を申請」して待ちますので、それから判断してください。

職:家がない方の場合は、決定が降りるまで施設に入ってもらいます
申:(希望しない場合)施設は「希望しません」。簡易宿泊所やネットカフェなどで宿泊させてください。

……以上になります。

会話の中で太字にしてあるところは「特に強調してほしい箇所」となっているので、実際に上に挙げたような文言を言われたら、そこを強調して切り返してほしい。

とはいえ、実際に申請に行く時は緊張するのはほぼ間違いないだろうし、ここに書かれているような返しもなかなかしづらいと思う。役所内という時点で、やはり自分よりも職員の方が色々な面で有利になるのは間違いない。

さらに最近は、窓口に警察官OBなんぞを雇ったりして、生活保護の窓口(僕がいる区は生活援護課)の前に立たせたりしている。さすが元警察官という感じで、はっきり言ってかなりの威圧感を漂わせている。

★関連記事:生活保護の窓口は、威圧的な警察官OBを配置するのを今すぐやめろ - 生活保護から抜け出したい

なので、ここに書いたような返しができれば何よりではあるが、無理そうならあくまで心に留めておく程度にしておいて、職員から明らかに事実と異なることを言われた時に使う。ぐらいの気持ちでいるのが一番良いのではないだろうか。

かくいう、 僕が実際に申請に行った時にもかなりの緊張をしてしまった。幸い、同行してくれた支援団体のスタッフさんがいてくれたから良かったものの、もしかしたら役所側の水際作戦に屈し、申請ができずに戻ってきていたかもしれない。

ちなみに前述の通り、僕はかつて個室シェルターに入っていたが、アパート/マンションへの引っ越しについては「3ヶ月ぐらいは様子を見てから」と担当のCWにはっきりと言われていた。ここで上にも書いた、

職:アパートにはすぐに入れませんよ、施設で様子を見てから決めます。
申:とりあえず「アパートの入居費用を申請」して待ちますので、それから判断してください。

このやり取りが使えたシーンだったはずなのだが、結局僕はCWの言うとおりに3ヶ月ほど個室シェルターで生活をし、役所の許可を貰い、作年の夏に現在のマンションへ引っ越しをしてきた。

なぜここで無理やりにでも引っ越し許可を取らなかったのか?と聞かれそうだが、理由は2つある。まず1つめは、やはり役所やCWの機嫌を損ねることに恐怖心を抱いていたこと。そしてもう1つは、個室シェルターでの生活が結構快適だったからだ(笑)。

しかし、聞くところによると個室シェルターなどの施設が快適だというのは珍しいほうらしく、基本的にはタコ部屋のような劣悪な環境下に置かれることの方が多いらしい。もしそういう施設に入れられていたならば、勇気を振り絞って早めに引っ越し許可を出してもらうように交渉していたかもしれないが……実際になってみないとどうなるかは分からないというのが本音だ。

③おわりに

もしも現在、生活に困窮してしまっている。そしてこれから生活保護を申請したい。という人がいるのであれば、前述した

  • 生活保護の「申請権」は国民の権利として保障されていること
  • 役所や福祉事務所の対応が必ずしも正しいとは限らないこと 

この2点を心に留めておいた上で、役所への申請に赴いてほしい。

恐らく高確率で、向こうは何とかあなたを引き止め、保護を申請させない方向へ説得してくるだろう。しかし、恐れないでほしい。保護の申請を断ること自体が、そもそも生活保護法という法律に違反しているのだから。堂々と、自信を持って申請しに行こう。

また、あらかじめ申請書に必要事項を書いていって、相手が断ろうとする前に提出してしまうという方法もある。申請用紙を受け取らないのも違法だからだ。何も遠慮することはない。困窮している時に受けることができないセーフティーネットなど、存在している価値がないのだから。

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